埼玉県所沢市・狭山市・川越市は、県の南西部に位置します。所沢市は最も南側にあり、東京都に隣接。首都圏からは30キロ圏内にあり、交通利便性も良好です。「グランエミオ所沢」や「ところざわサクラタウン」など、ショッピングモールや複合施設も集まります。

所沢市に隣接する狭山市も交通アクセスが良いエリアです。「智光山公園」や「狭山稲荷山公園」など、広々とした公園もあります。
狭山市の隣りに位置する川越市は約35万人が暮らす中核都市で、県内で3番目に多い人口です。蔵造りの街並みは観光スポットとしても人気で、「小江戸」と呼ばれて親しまれています。

所沢市・狭山市・川越市で戸建て住宅の新築をはじめ、リフォームなどで適用される補助金の給付や減税など住宅支援制度を紹介します。なお、いずれの制度についても一部抜粋や簡略化のうえ挙げていますので、詳細については公式ホームページなどでご確認ください。

所沢市で住宅を新築する際に受けられる減税制度を以下に挙げました。

長期にわたり快適に居住できる住宅づくりを推進する目的の減税制度です。環境にも配慮しているのが特徴です。

【対象者】
・2009年6月4日～2024年3月31日までに認定長期優良住宅を新築
・床面積が50㎡～280㎡
・住宅の床面積が延べ床面積の1/2以上であること（併用住宅の場合）

【減額内容】
・固定資産税の1/2を減額
※新築5年度の間（3階建て以上の中高層耐火住宅は7年度の間）
・120㎡分まで減額（一戸あたりの床面積）

狭山市で独自に行われている住宅に関連する補助金制度を紹介しましょう。

若者世代の転入や定住を目的とし、住宅の新築や新築住宅を購入した方に対して費用の一定部分を補助する制度です。

【対象者】
・狭山市内で住宅の新築や新築住宅を購入し、かつ所有している
・単身世帯ではない
・申請日に世帯に属する人すべてが住民基本台帳に記載されている
※その他、条件あり

【補助金額】
・150,000円

川越市では、住宅をリフォームする際に利用できる補助金制度についてお伝えしましょう。

川越市内で住宅をリフォームしたい方は把握しておきたい補助金制度です。2023年5月現在、前期分の受付は終了していますが、2023年度は中期と後期の受付もあります。
2023年度は事前に申請のうえ抽選となり、抽選に当選すると本申請に進める流れです。

【対象者】
・川越市内に住民登録をしている
・リフォーム対象の住宅を所有し、居住している
・市県民税、固定資産税などの市税を滞納していない
・市内の施工業者に依頼している
・工事費が200,000円（税抜）以上である
※その他、条件あり

【補助金額】
・リフォーム工事費（税抜）の5％（1,000円未満は切り捨て）
・限度額50,000円
※見積額と実際の工事金額とのうち、低い金額のほうが対象

2022年11月に閣議決定された、住宅関連の補助金制度についても紹介しましょう。

世界では、地球温暖化を危惧し、脱炭素化を目指す動きが盛んです。日本政府は、世界の流れを汲み2050年までに温室効果ガスをゼロにする「カーボンニュートラル」を宣言しています。
「こどもエコすまい支援事業」は、エネルギー価格の高騰に影響されやすい子育て世帯や若者夫婦世帯に向け、高い省エネ性能を有する住宅の新築や、住宅の省エネ化を促進する事業です。家庭でのエネルギー消費量を抑えることは、単に光熱費の削減となるだけではなく、2050年のカーボンニュートラルを実現に近づくエコの観点でも有効となります。

【対象者】
・高い省エネ性能を備えた新築注文住宅を購入する
・高い省エネ性能を備えた新築分譲住宅を購入する
※18歳未満の子がいる子育て世帯、あるいは夫婦のどちらかが39歳以下の若者夫婦世帯に限る

・高い省エネ性能を備えるためのリフォームをする
※上記以外の条件の世帯

【補助金額】
「新築」
・1,000,000円／一戸あたり
※ZEH、Nearly ZEH住宅や、認定長期優良住宅などが対象

「リフォーム」
・子育て世帯あるいは若者夫婦世帯…450,000～600,000円
・その他の世帯…300,000～450,000円

新しい土地に転入を検討している方にとって、住宅関連の補助金制度や減税制度と同様に医療費の助成制度や子育て支援なども気になるポイントではないでしょうか。
小さな子どもや高齢者がいる世帯は、病院にかかる機会が多いものです。所沢市・狭山市・川越市の医療費助成制度についても紹介しましょう。

所沢市からは、子どもが病院にかかる際に役立つ医療費助成制度や、特定疾患のある子どもを対象とした医療費助成制度を紹介しましょう。

【対象者】
・所沢市内に住所を置き、各社会保険や国民健康保険に加入している
・0歳～中学3年生
※15歳到達後の年度末まで

【補助金額】
・保険診療分の医療費
 小学校就学前まで…2割負担分
 小学校就学後…3割負担分
※高額療養費、付加給付金分は除く

子どもの慢性疾病のうち、国が「小児慢性特定疾病」に指定している疾病の医療費の一部が、県によって助成される制度です。
慢性疾患のある子どもがいる家庭において、医療費の負担を軽減する目的で制定されています。

【対象者】
・埼玉県内に住所を置く18歳未満の児童
※さいたま市・川越市・越谷市・川口市は除く
※18歳到達後も20歳未満まで延長できる場合あり

・医療保険に加入している
・国が認めた16疾患群788疾病にり患し、かつ基準を満たしている

【助成額】
・保険診療での自己負担分
・入院食事療養費の標準負担額分の1/2
など

狭山市でも、所沢市と同様に中学3年生までの子ども医療費助成制度が設けられています。その他、狭山市独自の医療費助成制度を紹介しましょう。

狭山市では、不妊検査や不育症検査、その後の不妊治療にかかる医療費の助成を行っています。以下は、そのうちの「早期不妊検査費助成事業」についてです。
【対象者】
・申請時点で夫婦ともに不妊検査を受けている
・不妊検査開始時の妻の年齢が43歳未満である
・申請時点で夫婦のどちらかが狭山市に住民登録をしている
・他の市区町村で同等の助成を受けていない

【助成額】
・医師が必要と判断した検査費用において、自己負担額上限20,000円まで
※1,000円未満は切り捨て
※助成回数は夫婦につき1回

川越市でも、中学3年生までの子ども医療費助成制度が受けられる他、ひとり親家庭等を対象とした医療費助成制度があります。

【対象】
・18歳になる年の年度末までの子ども
※子の状況により20歳未満まで延長の場合あり
・父母が婚姻を解消したことで、父あるいは母と生計が異なる子ども
・父あるいは母が死亡している子ども
・父あるいは母に継続して1年以上遺棄されている子ども
※その他、条件あり

【助成額】
・自己負担分の全額
※食事療養費、生活療養費は対象外
※所得による制限あり

注文住宅の建築や住宅のリフォームでは、補助金制度や減税制度が適用となるケースがあります。今回紹介した制度について把握したうえで、設計、着工、完成と進めるようにしておくといいでしょう。
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