日本の住宅による断熱性能の現状
2021年の国土交通省の資料によると、日本の既存住宅つまり、存在している住宅において、その約90%が十分な断熱対策がなされていない住宅として、電気代や住み心地だけでなく、健康や建物の劣化にも影響を及ぼす恐れがあります。中古物件を購入する場合には必ず断熱性能を確認し、リフォームが必要か不要か検討する必要性があります。
ここで住宅性能を示す数値が2種類ありまして、Q値、UA値について解説致します。
ここで住宅性能を示す数値が2種類ありまして、Q値、UA値について解説致します。
熱損失係数=Q値
Q値とは、断熱性能の高さを示す指標であり、熱損失係数といわれます。
「どれくらい熱が逃げにくい家なのか?」を表す数値です。数値が小さいほど断熱性が高く、省エネ性能に優れる家といえます。Q値の計算方法は、(建物の表面からの熱損失+換気による熱損失) ÷延べ床面積(㎡)です。Q値の算出方法では、建物の述べ床面積が大きいほどQ値が小さくなる=断熱性能が高いことになります。形状が同じ建物であれば延べ床面積によってQ値が異なってしまうという事があります。
これは延べ床面積が同じで屋根などの形状も同じ建物の場合、1階建ての建物より2階建ての建物の方が外壁面積が増えてしまうため、2階建ての建物の方がQ値が大きくなってしまいます。
これは延べ床面積が同じで屋根などの形状も同じ建物の場合、1階建ての建物より2階建ての建物の方が外壁面積が増えてしまうため、2階建ての建物の方がQ値が大きくなってしまいます。
外皮平均熱貫流率=UA値
UA値も断熱性能の高さを示す指標であります。外皮平均熱貫流率といわれます。
「どれくらい熱量が家の外に逃げやすいのか」を表す数値です。数値が小さいほど断熱性能が高いという事になります。UA値は熱貫還流率を示すU値と、外皮の面積(Average)の積で求められます。外皮の1平方メートルあたりの熱損失量を表し、W/㎡Kで表されます。UA値が小さいほど、建物の外皮からの熱損失が少なくなり、断熱性能が高いことを示します。
中と外の温度差が1度あるときに、家全体で外皮(窓や屋根、外壁など、屋外の空気に触れている部材)1㎡あたり、どのくらいの熱が逃げるかを示したものになります。
これらの数値も気密性能のC値同様に、小さければ小さいほど効果が高いって事ですね。どちらも、建物からの熱損失の影響を表しているけど、Q値は延べ床面積で求めて、換気の熱損失まで考慮する、UA値は外皮、つまり建物を包み込んだ面積で求められるので、床だけでなく、壁、天井から計算してくれる。どちらの指標も断熱性能を評価するための重要な情報であり、省エネルギーな住宅設計に役立ちますね。
これらの数値も気密性能のC値同様に、小さければ小さいほど効果が高いって事ですね。どちらも、建物からの熱損失の影響を表しているけど、Q値は延べ床面積で求めて、換気の熱損失まで考慮する、UA値は外皮、つまり建物を包み込んだ面積で求められるので、床だけでなく、壁、天井から計算してくれる。どちらの指標も断熱性能を評価するための重要な情報であり、省エネルギーな住宅設計に役立ちますね。
断熱性能をランク付けした基準は?
断熱等級
断熱等級は、建物の断熱性能を表す指標で、1から7までのグレードで評価されます。これは、建物の外皮(壁、屋根、床など)の断熱性能や熱損失を示すものです。断熱等級が高いほど、建物の断熱性能が優れており、冷暖房効率が高くなります。
2000年4月に国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」において設けられました。
2022年に4月、10月と等級5、等級6・7と新設されました。
2022年に4月、10月と等級5、等級6・7と新設されました。
HEAT20
HEAT20=一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会
学教授や研究者、住宅・建材生産者団体などの専門家で構成されています。建築物のエネルギー効率を評価する指標の一つです。HEAT20は、建物の熱負荷(熱損失)を20年間にわたる予測期間で評価します。具体的には、建物の断熱性能、冷暖房機器の効率、換気システムなどを考慮して、年間のエネルギー消費量を算出します。HEAT20が低いほど、建物のエネルギー効率が高く、省エネルギーな建物とされます。
学教授や研究者、住宅・建材生産者団体などの専門家で構成されています。建築物のエネルギー効率を評価する指標の一つです。HEAT20は、建物の熱負荷(熱損失)を20年間にわたる予測期間で評価します。具体的には、建物の断熱性能、冷暖房機器の効率、換気システムなどを考慮して、年間のエネルギー消費量を算出します。HEAT20が低いほど、建物のエネルギー効率が高く、省エネルギーな建物とされます。
日本は、北海道(1)~沖縄(7)まで、地域区分により求められる断熱性能が区分けされております。多少、地域補正などがあり、微修正されたりしますが、主にはこの7地域の区分によって断熱性能の数値を設けております。
弊社で主に建築させて頂いている埼玉県エリアは全国一般的な6地域という地域に絞って言いますと(等級5UA値0.6)・(等級6UA値0.46)・(等級7UA値0.26)というのがUA値の基準になっております。
YouTube動画で紹介【家トーーーク】住宅購入前に知っておきたい住宅の断熱性能って?
まとめ
断熱等級は建物の断熱性能を表し、熱損失の程度を示します。
一方、HEAT20は建物のエネルギー効率を総合的に評価する指標で、熱損失だけでなく、冷暖房機器や換気システムの効率なども考慮されます。
一方、HEAT20は建物のエネルギー効率を総合的に評価する指標で、熱損失だけでなく、冷暖房機器や換気システムの効率なども考慮されます。
一次エネルギー消費量と言われるBEIについては、部分間歇暖房と全室連続暖房と削減率をチェックする項目があります 。建物のエネルギー性能を評価する際に参考にされる指標であり、エネルギー効率の改善や省エネルギー化の目標を設定する際に活用されます断熱等級やHEAT20、どちらも断熱性能を示す数値ですが、=(イコール)という訳ではありません。
どちらも大事です。
しいてあげるとすると、UA値(断熱性能)とBEI(一次エネ消費)の数値を意識してみては如何でしょうか。
弊社では、対面でもWEBでも!住宅のプロがこたえる家づくり個別相談会を実施しております。
断熱の事は理解したと思っていたが、このページの内容を初めて聞いたという事が1つでもあったら、是非ご参加ください。
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