「花粉症に強い家」にするためのヒント5選
花粉症に強い家を建てたいなら、何より「家の中に花粉を入れさせない」ことがポイントとなります。
簡単に言えば、気密性能と換気性能に優れた家をつくることが大切です。
その上で下記のいくつかの点に注意しながら、花粉症対策に効果のある家づくりを進めていきましょう。
■ 玄関部分でできる対策
家の中に花粉を入れないために一番課題となるのが「家に帰ってきた時」の対処です。
つまり、玄関部分の対策ですね。
扉を開けた時に外気とともに入る花粉はもちろん、衣服やカバンなどに付着した花粉などもしっかり玄関でシャットアウトしていくことが重要となってきます。
効果的なのは、玄関に換気装置を設けることです。
換気装置があれば、ある程度、花粉を家の奥まで入れないようにすることができますからね。
また、玄関に除湿器や空気清浄機、ハンディタイプの掃除機などを置けるよう、コンセントを用意しておくのもおすすめです。
さらに、上着をかけられるクローゼットを玄関に設置する方もいらっしゃいます。
最近では、玄関の天井部分などに設置できるエアシャワーという選択肢もありますよ。
■ 換気機能について考える
現在新築される家は、法律で「24時間換気機能」の設置が義務付けられています。
ただ、採用される24時間換気機能によって花粉症対策への効果が大きく変わるのも事実です。
家を建てる際には、まず担当者に「どのような24時間換気機能なのか?」を確認しておきましょう。
その上で必要性を感じるのであれば、さらなる換気システムを導入することで、花粉の侵入を抑えることができます。
おすすめは一般的な換気扇ではなく「全熱交換器」です。
全熱交換器とは、換気することで失われる温度や湿度を極力なくすことができる省エネルギー装置にこと。
高性能フィルターが取り付けられているため、換気扇部分から侵入する花粉やPM2.5などの侵入を防ぐことができます。 家の気密性+全熱交換器で、外気からの花粉をしっかり遮断していきましょう!
■ リビング階段や吹き抜けに注意!?
近年の新築注文住宅では、リビングを広く取ってリビング階段を設置したり、吹き抜けで開放感のある空間を望まれる方が多くなっています。
しかし、花粉症対策という点から考えると、こういった間取りは少々注意が必要です。
広いリビングや吹き抜けを導入すると、2階部分に個室を設ける間取りになりますよね? そうすると、外出から帰ってきた際に、衣服やカバンに花粉が付着した状態でリビングを通ったり階段を昇り降りすることになり、花粉をまき散らしやすい状況となってしまいます。 ですので、花粉症にかなり悩まされているのであれば、リビングと階段を分けた間取りも考慮してみてください。
■ 内装にもひと工夫を
どんなに対策をしていても、花粉の侵入をゼロにすることはできません。
ただ、家の中に入ってしまった花粉を掃除などで簡単に除去することができれば、効果的な対策と言えるでしょう。
そこで考えたいのが壁材や床材の選び方です。
壁であれば凸凹の少ない平滑な仕上がりになるものを選び、床であればフローリングの溝が浅いものをおすすめします。
そうすることで、壁の表面や床の溝に花粉やほこりが入り込みにくくなり、拭き掃除や掃除機などでキレイに除去することができますよ。
また、内装ではありませんが、窓の外にシャッターを取り付ける方法も花粉対策に有効とされています。
■ 室内干しスペースを設ける
洗濯物を外に干す際にも衣類に花粉が付いてしまうことが多々あります。
一般的には庭や2階のベランダなどで洗濯物を干すと思いますが、花粉や梅雨の時期に備えて室内物干しスペースを確保してみてはいかがでしょうか? 単に室内に干してしまうとダニやカビの繁殖を促してしまう(生乾きのイヤなニオイの原因にもなります)ので、日当りが良く、広く間口を取った専用スペースがおすすめです。
花粉症対策となるサッシを導入したり、乾燥暖房設備を付けるというのも◎ですよ。
日頃からできる花粉症ケア
続いて、(家づくりとは関係ないですが)日頃から簡単にできる花粉症ケアについていくつかご紹介していきます!
食生活の改善
花粉症はアレルギー症状の一種ですので、普段の規則正しい食生活が重要となってきます。
野菜をたくさん摂取するなど、栄養バランスの良い食事を心掛けていきましょう。
服装について
ツルツルとした素材だったり凹凸の少ない衣服を選ぶことで、花粉が付着しにくくなるとされています。
特にコートなどのアウターは、綿やポリエステルなどの化学繊維が良いですよ。
もちろん帰宅の際には、玄関の外などで衣服に付いた花粉を払い落とすことも重要です。
掃除の仕方
掃除機をかける前に、ウェットシートなどで壁や床など拭いておくと効果的ですよ。
家の中の花粉が空中に巻き上がるのを防ぐためのひと手間ですね。
洗濯の際には柔軟剤を
衣服などに付く花粉は静電気によって引き寄せられます。 ですので、洗濯する際に柔軟剤を使用することで、静電気防止の効果が期待できますよ。
布団を干す時の注意
花粉シーズンは外に布団を干さず、布団乾燥機などを使うようにしましょう。
どうしても外に干したい場合は、花粉の飛散量が少ない午前中がおすすめです。 取り込む前には花粉をよく払い落とすこともお忘れなく!
窓は10cm開けるだけで十分
換気のために窓を全開にする方もいらっしゃると思いますが、実は、窓を10cm程度開けるだけでも十分室内の空気を入れ替えられるそう。
また、網戸やレースのカーテンで花粉の侵入を40~50%カットできると言われていますので、窓を開けて換気をする際には網戸やカーテンを閉めたまま行うと良いみたいですよ。
毎年のようにツラい花粉症に悩まれている方なら、新築のタイミングでその症状を少しでも改善したいですよね。
注文住宅ならではの自由なデザイン性や間取りも大切ですが、花粉症対策にもしっかり考慮した家づくりを目指していくことで、より快適で、長く住み続けられる新居が完成していきます。
今回ご紹介した内容を参考にしながら「花粉に強い家」を一緒に考えていきましょう! ちなみにですが、APPLEHOMEで採用している換気システムをご存知ですか? では〈〉と呼ばれる換気システムを採用しています。
これはダクト式の集中換気システムで、長い年月が経っても安定した換気量を維持できるのが特徴となっています。
さらに、ランニングコストも他製品に比べて圧倒的に安く、メンテナンスも楽チンで、結露しにくいという性能を誇っているんですよ。
つまり、APPLEHOMEの注文住宅であれば換気性能もばっちり! 花粉症対策にしっかり対応できる家づくりとなっています。
玄関でできる花粉症対策
花粉症がこれほど大きな話題となる前は、「ただいま!」と言うなり台所やリビングに駆け込み、食卓の椅子やソファに座ると同時にテレビを付ける様な生活スタイルが当たり前でした。しかし今では、花粉をいかに室内に持ち込まないかが効果的な花粉症対策になることも分かってきており、「ただいま!」の後の行動にも変化が見られます。
例えば、玄関に入る前に上着をはたき花粉を落とすことは基本ですが、それでも目には見えない小さな花粉は落とし切れません。そこで、帰宅した際、一番花粉が付いている上着を、玄関の土間や隣接した空間にコート掛けを設け、そこに上着を掛けておける間取りはいかがでしょうか?
玄関土間に隣接して設けたシュークロークに併設したコート掛け
靴を脱いで上がる玄関ホールに設けた収納棚とコート掛け
玄関に入ってすぐの場所にコート掛けを設けることで、花粉の付いた上着を不要に室内に持ち込まないことで、花粉との接触機会を大幅に減らすことができます。もちろん、ここで大事なのは、玄関ホールから続く次の部屋との間には建具で空間が仕切られる様にしておくことです。
手洗い、うがいも玄関で
また、皮膚やのどなどの粘膜に付いた花粉やウイルスも同様の考えによる対策が有効です。当社でもよく見られる様になってきたのは、小型の手洗い器を玄関土間やホールに設置することです。
玄関土間外壁側に設けた手洗い器
玄関ホールに設置した手洗い器
実際に設置いただいたオーナー様からは「玄関に入ると目の前に手洗い器があるので、帰宅時のうがいや手洗いが自然に習慣になった。」というお話も伺いました。
洗濯物に花粉を付けない
せっかくきれいに洗濯した衣類を、花粉症の季節に外で干してしまうとやはり大量の花粉が付着してしまいます。そこで、室内に物干竿を吊り下げられる様、天井に吊り金物を設置したり、物干ロープ用の器具を壁に設置したりして、洗濯物を室内干しできる様にするのもひとつの手です。
廊下を広めに取りスタディコーナーなどにした空間に物干を設置した例
当社のオーナー様宅でも、室内干しができる様、物干竿を吊り下げられる事例が多くあります。特に、弊社の外壁は室内から屋外へ向けて湿気を放出できる作りをしており、梅雨の季節も比較的湿度が抑えられることから、年中室内干しをされているケースが多いと言う特徴があります。
人気の間取りの注意点
ここまで、家づくりの際にできる花粉症対策のご紹介でしたが、その反対に花粉を室内に持ち込みやすい間取りもあります。
それは、当社のお客様からも注目度の高い、「玄関土間から直入室」タイプの間取りです。
当社の様な高気密高断熱仕様の建物であれば、玄関土間であってもリビングなどの居室とほとんど変わらない室温を一年を通じて保つことができるので、これを上手く活用した玄関土間からリビング等へ直に入室する間取りに注目が高まっています。リビング等が玄関土間を含めた一体の広い空間にできること、玄関ホールや廊下など余分な空間を省けることなど、昔からの家づくりにはない大胆な間取り可能です。
玄関土間とリビングが広々とした一体空間を成した間取り
しかしながら、玄関扉を開けるとすぐに居室が広がっていることから、衣類に付いた花粉を室内に持ち込むことになりがちです。もちろん、上で述べた対策の様に、玄関土間にコート掛けを設けることもできますが、そこを含めてその居室とは一つながりの空間となってしまうため、花粉症対策としての効果も限定的でしょう。
花粉症も気にしたいが、どうしても玄関土間からの直入室も採り入れたいのでしたら、土間と居室を遮断することができる建具の設置をお勧めします。
この様に、間取りとしてはとても魅力的な「玄関土間から直入室」ですが、花粉症が気になる方は、どうそご注意ください。
花粉が飛び交う季節、つらい思いをされている方も多いのではないでしょうか?
実は家づくりにおいても、花粉症対策ができるのをご存知ですか?
今回は設計士の視点から「花粉症になりにくい家づくりの工夫」をご紹介させていただきます。
今回は設計士の視点から「花粉症になりにくい家づくりの工夫」をご紹介させていただきます。
◆部屋干しスペースを確保
せっかく洗った洗濯物も、外干しにしていては空中に漂う花粉が付着してしまい、その洗濯物を取り込むことで花粉も一緒に家の中に入ってしまうのです。もちろん乾燥機で乾かしてしまうのもいいのですが、部屋干し用のポールを設置しておくとさっと干せて便利ですし、乾燥機にかかる電気代も節約できます。
ポールの設置場所は脱衣場など洗濯機のあるところが便利です。さらにクローゼットを脱衣場の近くにすれば、洗濯から乾燥、収納までの洗濯動線が短くなって家事効率のアップにもなります。
せっかく洗った洗濯物も、外干しにしていては空中に漂う花粉が付着してしまい、その洗濯物を取り込むことで花粉も一緒に家の中に入ってしまうのです。もちろん乾燥機で乾かしてしまうのもいいのですが、部屋干し用のポールを設置しておくとさっと干せて便利ですし、乾燥機にかかる電気代も節約できます。
ポールの設置場所は脱衣場など洗濯機のあるところが便利です。さらにクローゼットを脱衣場の近くにすれば、洗濯から乾燥、収納までの洗濯動線が短くなって家事効率のアップにもなります。
◆玄関クローゼットも効果的
玄関クローゼットも家の花粉症対策には有効です。外にでかけると、知らない間に服に花粉が付着しています。花粉を払ってから家に入るのが基本ですが、全部落としきれるわけではありません。ですので、玄関クローゼットに上着をかけてから生活空間に入ることで、花粉を家の奥にまで持ち込まずに済むのです。同様にカバンにも花粉は付着しているので、玄関クローゼットにカバンが置ける棚を作っておくと便利です。
玄関クローゼットも家の花粉症対策には有効です。外にでかけると、知らない間に服に花粉が付着しています。花粉を払ってから家に入るのが基本ですが、全部落としきれるわけではありません。ですので、玄関クローゼットに上着をかけてから生活空間に入ることで、花粉を家の奥にまで持ち込まずに済むのです。同様にカバンにも花粉は付着しているので、玄関クローゼットにカバンが置ける棚を作っておくと便利です。
◆さらに玄関に換気装置を付けると安心
玄関はドアが開閉するたびに外気が入り込み、一緒に花粉が侵入してくる要注意ポイントです。玄関に換気装置をつけておけば、入ってきた花粉をここでストップし、家の中まで入らないようにすることができます。
また空気清浄機を置くのも効果的なので、そのためのコンセントを設置しておくといいでしょう。
玄関はドアが開閉するたびに外気が入り込み、一緒に花粉が侵入してくる要注意ポイントです。玄関に換気装置をつけておけば、入ってきた花粉をここでストップし、家の中まで入らないようにすることができます。
また空気清浄機を置くのも効果的なので、そのためのコンセントを設置しておくといいでしょう。
◆一番重要なのは気密性の高い家をつくること
どんなに花粉を持ち込まないように気を付けていても、気密性に問題があれば、目に見えない隙間から花粉が入り込んできてしまいます。高気密住宅なら隙間がとても少なく、外からの花粉をしっかりシャットアウトしてくれます。
また現在の家は24時間換気システムの設置が義務付けられていて、FORTが主に採用している第一種換気システムなら、花粉などの有害物質を室内に入れないためのフィルタ―も設置できるので、さらに安心です。
どんなに花粉を持ち込まないように気を付けていても、気密性に問題があれば、目に見えない隙間から花粉が入り込んできてしまいます。高気密住宅なら隙間がとても少なく、外からの花粉をしっかりシャットアウトしてくれます。
また現在の家は24時間換気システムの設置が義務付けられていて、FORTが主に採用している第一種換気システムなら、花粉などの有害物質を室内に入れないためのフィルタ―も設置できるので、さらに安心です。
いかがでしたか?
花粉症は今症状がない人も、花粉を吸い込み続けることで、突然発症してしまうケースもあります。また最近は花粉だけでなくPM2.5など呼吸器系に悪い影響を与える大気汚染物質も浮遊していますので、家づくりにおいて気密や換気はとても重要になってきています。
大切な家族の健康を守るためにも花粉や大気汚染対策を考慮した家づくりをされることをお勧めします。
大切な家族の健康を守るためにも花粉や大気汚染対策を考慮した家づくりをされることをお勧めします。
もっと詳しく知りたいという方は、お気軽にFORTまでご連絡ください。家づくりのプロの視点から、アドバイスをさせていただきます。FORTには営業マンがいませんので、売り込みなどは致しません。安心してご来店ください。